フリーランスにオススメな場所

独立の準備期間を「ぺーたーず」で過ごしませんか?バーの枠を超えた大人の秘密基地

新宿から電車で10分。阿佐ヶ谷駅の商店街を抜けたところに「楽しい・友達・居場所」がキーワードのバーがあります。いや、バーとは名ばかりで、オーナーの谷川さんは「大人の秘密基地」と表現しています。

そのバーの名前は「paters(ぺーたーず)」

お昼はコワーキングスペースとして多くの人が仕事に打ち込み、夜は会社員からフリーランス、経営者まで様々な働き方の人がお酒を飲み交わす。
さらに1年間で180回以上もイベントが行われており、多くの人が楽しい時間を過ごしています。

今回は、そんなちょっと変わったバー「ぺーたーず」の代表の谷川さんにインタビュー。


谷川直斗
合同会社PATERS代表。Cafe & Bar PATERS(ぺーたーず)のオーナー。ブログやYouTube、飲食店コンサルなど幅広い分野で活躍。Twitter:@taneee_paradise

「楽しい・友達・居場所」がコンセプトのペーターズってどんなところ?

ーー正直、ぺーたーずってちょっと変わったバーですよね。まず、名前がバーっぽくないです。どうして「ぺーたーず」なんですか?

谷川:そもそも、ぺーたーずの名前の由来は「遊牧民」からきてるんですよ。羊やヤギを飼って移動しながら生活するスタイルっていいよね〜とメンバーと話をしていて。
そこで、アルプスの少女ハイジのペーターってキャラクターがいるんだけど「あいつもヤギ飼ってるし、遊牧民みたいなもんじゃね」ってなって「ぺーたーず」になりました(笑)

 

ーーそんな意味がこめられていたんですね。しかし、まだまだ謎だらけです。もっとぺーたーずについて教えてください!

谷川:では、ぺーたーずのキーワードを紹介します。

  • 楽しい
  • 友達
  • 居場所

この3つです。
初めましての人同士でもお酒を飲みながら笑って友達になれる空間。
そして、何かに挑戦して、失敗したとしても戻って来られる居場所であって欲しいという意味を込めています。
まぁ、ざっくり言うと誰でも優しく迎えいれるバーって感じですかね(笑)

 

ーーなるほど。実際にはどんなお客さんが多いのですか?

谷川:20代の人が多くて、会社員の人よりもフリーランスの人が多い印象ですね。

  • ブロガー
  • シェアハウスの運営者
  • コーチング
  • ラッパー
  • ライター

本当に色々な人が来ます。
どちらかというと、すでに独立しているというよりは、夢を叶えるための準備期間中の人が多いですね。

ぺーたーずがハブとなる。お客さん同士が仕事でも繋がる場所

ーーぺーたーずには本当に色んな生き方・働き方をしている人がいますが、そこで繋がる縁で仕事に発展することもあるのですか?

谷川:もちろんありますよ 。例えばぺーたーずの壁に飾ってあるイラストはうちのお客さんが描いてくれたんですよ。

▲ぺーたーず1周年の看板。余白にお客さんみんなで寄せ書きをした

谷川:このイラストを他の飲食店をやっているオーナーさんが気に入っていたので、紹介したら、そっちの店でもイラストを描くことになって!そうやって色んな人の仕事を繋ぐ場所としての役割も担うようになってきました。

※先日紹介した旅Barのイラストもぺーたーずの紹介で製作された。この素敵なイラストの製作者はめいめいさん(@meimay_yoshioka
>>店長は転職22回クビ4回!日本一友達ができるバー「旅BAR 夢port」が人生の転機となる

 

ーーまさにぺーたーずがフリーランス同士のハブとなっているわけですね!

谷川:他にもコーチング関係の人や保険関係の人達もお客さん同士で繋がって仕事になっている場合が多いですね。
やっぱり顔なじみの方がお互い信頼できますしね。僕もお客さんに仕事を頼むことも多いです。
そういえば、一緒に住み始めた人もいますよ。

 

ーーえ?一緒に住み始めるとは…?

谷川:うちのスタッフがシェアハウス運営をしているんですけど、気づいたらお客さんがそこのシェアハウスに引っ越ししてました(笑)
ぺーたーずの近くにあるシェアハウスなんですが、よく終電を逃した時に泊めて上げていたんですよね。そしたら、そのままという感じで。

クラファンで240万円達成!谷川「支援してもらわないと僕たち死んじゃうんです」

ーーぺーたーずはクラウドファンディングで240万円集めたとお聞きしました!その当時のエピソードを教えて欲しいです。

谷川:とにかく泥臭かったですよ。

 

ーーーほう…というのは?

谷川:クラウドファンディングってどこか華やかなイメージがあるかもしれませんが、僕たちは支援を集めるために本当に泥臭く動いていました。
クラファン中はいろんなイベントに顔だして、とにかくいろんな人と会って「支援してください!」と声に出してお願いしていました。

 

ーーなるほど!少し抵抗がありますが、声に出して支援を集めることは大切なんですね。

谷川:もう僕たちは「支援してください!お願いします!支援してもらわないと僕たち死んじゃうんです〜」くらいの勢いでいきましたね(笑)

 

ーーそれはすごい(笑)

谷川:クラファンは戦略ももちろん大切ですが、最後は思いの強さです。本当に達成したいなら、なりふり気にしていられないはず。
そうやって、やっとの思いでみなさんから支援をいただいてできたお店がぺーたーずです。自己資金で立ち上げる以上の思い入れを感じています。

将来的には村を作りたい!ペーターズのこれからのビジョン

ーーぺーたーずのこれからの展望についてお聞きしたいです!

谷川:正直いっぱいあるんですけど…村を作りたいですね。

 

ーー村ですか…

谷川:いや、本気で考えてますよ(笑)「ぺた村」を作りたいんです。今のぺーたーずのコンセプトをそのまま大きく拡大したら村になると思うんですよ。
ぺーたーずには色々な夢に向かって挑戦している準備段階の人が多いんです。そんな人同士が一緒の生活圏で活動したら面白いんじゃないかなって。
畑仕事して自給自足してみたり、みんなで夢を語りながら飲んだり。そんな村があったら素敵じゃないですか?

ーー素敵すぎる…!実現するのを楽しみにしてます。最後にこの記事を読んでくださってる方に一言お願いします。

谷川:僕らと同じ20代の方で、今の自分の人生にくすぶっている、もやもやしてるけど一歩踏み出せない。そんな人はぜひ「ぺーたーず」に遊びに来てください!もちろんそれ以外の方も大歓迎です。お待ちしてます!

ーー本日はありがとうございました!!ぺーたーずもぺた村のこれからも楽しみにしています。

ぺーたーず:https://www.facebook.com/PATERS3/

ライター:中村創
編集:沖ケイタ