- 部屋の広さは4畳
- 引っ越しはトランク1つで自由自在
- 月の生活費は7万円以内
こんな常識はずれな生き方を実践しているのが、今回インタビューした「ミニマリストしぶ」さんです。
無駄なモノを持たないミニマリズムという思想をブログやSNSで発信しており、著書の「手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」は重版がかかるほどの大人気。
この記事では、そんなしぶさんに、ミニマリストの視点から考えたフリーランスの仕事論について聞いてきました。
特に一番最後のフリーランスを目指すために大切な3ステップは必見です。ぜひ、最後までお楽しみください。
ミニマリストしぶ
物をなるべく持たない生活を実践しているミニマリスト。著書「手ぶらで生きる」はAmazonベストセラー1位に。テレビでも多数取り上げられる。
Twitter:https://twitter.com/SIBU_
ブログ:https://sibu2.com/
しぶさんのインタビュー動画はこちらから!
お金はないけど、一人暮らしがしたくてミニマリストへ
ーーどうやってミニマリズムに出会ったんですか?もしかして、ミニマリストの両親の元に生まれたとか…?
しぶ:その逆ですね。家は元々裕福な方でモノも溢れるくらいありました。
ーーえ。じゃあなぜ…?
しぶ:ミニマリストになった最初のきっかけは「節約」でした。実家暮らしのフリーターをしてた時にずっと1人暮らしがしたかったんですよ。
しかし、当時の収入が月10万円弱しかなくて。一人暮らしをする場合の初期費用を考えると厳しいなと感じてました。
ーー確かに。家具以外にも敷金・礼金、家具などの初期費用がかかりますもんね
しぶ:そうなんです。
そこで、家具を減らそうと思って「冷蔵庫 なし」と検索したところ、ミニマリストの方のブログにたどり着きました。
そこで、冷蔵庫なしでも生活できると知ってものすごい衝撃を受けました。
さらに調べていくうちに、ミニマリストとして生活していけば10万弱の収入でも十分に生きていけることがわかったんです。そこからモノを減らしてとしての一人暮らしがスタートしました。
仕事道具は3つだけ。小さくて高機能なモノを追求
ーーミニマリストだからこその仕事のこだわりについて聞きたいのですが、普段の仕事道具のこだわりを教えてください。
しぶ:仕事道具は3つだけです。
ーーえ…?
しぶ:本当に3つしか使わないんですよ。
- iPhone X
- モバイルバッテリー
- ワイヤレスイヤフォン
ブログやSNSが中心の仕事なので、iPhone Xがあれば、仕事は完結しますね。
仕事道具には「小さいけど高機能なモノ」を選んでいます。
ーーちょっと待ってください。パソコンやポケットWi-Fiは持って行かないんですか?
しぶ:ポケットWi-FiはコワーキングスペースのWi-Fiで十分です。パソコンを使うのは基本的に家だけです。朝起きてすぐと寝る前のみパソコンで作業をします。
パソコンを持ち歩く時もありますが、3日に1回までという制限を設けています。
ーーでは仕事道具ではなく、無駄を省くために使用しているツールはあったりしますか?
しぶ:とにかく思いついたら速攻でメモしたい人間なので、サクサクメモできるFastEverというアプリを愛用してます。とにかくメモを素早くとることに特化したアプリEvernoteと同期させて使います。
FastEverがあればTo do listのアプリをダウンロードする必要もなく、全てが完結しますね。
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マストの作業を減らして、インプットに時間を
ーーミニマリストってとにかく減らすことを心がけていると思うのですが、しぶさんが仕事の中でもっとも省きたい無駄って何ですか?
しぶ:自分がしなければいけない作業を減らすことですね。
ブログも最近は軽めの記事しか書いていなくて。こうやって取材してもらうことで、自分の考えを他の人に発信してもらうようにしています。このように、他の人を巻き込めば、自分の作業は少なくできます。
ーー減らした作業時間はどのように活用してるんですか?
しぶ:浮いた時間は、散歩をして気分転換したり、本を読んでインプットしたり、考える時間に当ててますね。
手を動かさず頭を使う時間を増やすことはすごく意識してます
ミニマリストが語るフリーランスのメリット・デメリット
ーーミニマリスト的には、フリーランスという働き方をどように捉えていますか?
しぶ:
ミニマリストとフリーランスは似た点が多いです。どちらも”小さく”や“少なく”がキーワードですね。基本は1人で仕事するので意思決定も自由ですし、通勤や会議などの時間も削ることができます、
会社に所属していると、自分がしたいことも上司に許可をとらなきゃいけなくて、意思決定に時間がかかる印象があります。
ーーなるほど。じゃあフリーランスはミニマリストからみたら良いことづくしなんですね!
しぶ:いや。フリーランスにも1人でやるからこそのデメリットがあります。
会社員と違って仕事の意思決定は自分でできるけど、誰とも手を組めなくてずっと1人というのは厳しいと思います。
ーーそのデメリットはどう克服すれば…
しぶ:オンラインサロンとか良さそうですね。
すでに自立している人たちが所属しているからいい意味で依存しないで済む。お互い気持ちよく手を組めます。
そしてプロジェクトごとに手を組んで終わったら1人に戻る。臨機応変に動けるのがフリーランスの強みだと思います。
ミニマリスト流!フリーランスになるための3ステップ
ーー最後にフリーランスになりたいけど、一歩踏み出せていない人に向けてアドバイスがほしいです。
しぶ:「嫌なこと・無駄なことを今すぐやめろ」ですかね。
会社員をしていて仕事を辞められない人って生活費が無駄に高かったりするんですよ。生活費が20、30万円必要な中で会社を辞めるとか無理。
僕の場合は毎月7万円稼げば生活できるので、失敗してもどうにかなる安心感のおかげで仕事に集中できてます。
ーーなるほど。無駄な生活費は削ったほうがいいってことですね。
しぶ:そうです。
生活費だけの話ではなく、フリーランスになりたいなら3つのステップを踏む必要があると思っています。
- 嫌なこと・無駄なことをやめる
- 時間を作る・余白を作る
- 好きなことを見つける
この3ステップですね。
ーーなぜこの3ステップが大事なのか教えてください。
しぶ:フリーランスになる時って何を仕事にすればいいのかわからない人が多いと思います。
好きなことをしたいならまず嫌なことをやめるて時間を作るしかないんです。
そのためには、モノを減らして生活費を抑えることが必要。
だからこそ、これからフリーランスに挑戦する人はミニマリストの思考を取り入れてほしいと思います。
ーーミニマリズムが挑戦の可能性を最大限にしてくれるんですね…!しぶさん本日はありがとうございました!
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インタビュー動画もぜひご覧ください!
インタビューイー:しぶ
ライター:中村創
編集:沖ケイタ
写真・動画:廣田貴弘